全力法人税で作成した法人税の確定申告書と消費税の確定申告書(修正申告含む)を、印刷して窓口や郵送で提出するのではなく、インターネットを通じて電子申告により提出する方法を解説します。
国税の電子申告は、e-Tax(イータックス)というシステムを通じて行います。
毎年3月15日に向けてこのe-Tax(イータックス)という言葉を耳にすると思いますが、法人の申告もe-Taxを使って行います。
電子申告をどのように行うかというと、全力法人税で作成した法人税・消費税の申告データを国税庁の提供するeTaxソフトにインポートして、eTaxソフトから電子送信する方法で行います。
全力法人税から出力した電子申告用ファイルが、2022年6月よりeTaxソフト(web版)にも組み込むことができるようになりましたので、Macユーザーも法人税、消費税の申告書類を電子申告することが可能となりました!
全力法人税で電子申告する全体像を確認しましょう。
全力法人税で電子申告をする流れ
全力法人税で申告書を作成する
全力法人税からe-Tax用ファイルを出力する
出力したe-Tax用ファイルをetaxソフトに組み込む
eTaxソフトで署名+電子送信を行う
e-Taxの利用環境を準備
全力法人税で法人税・消費税の電子申告を行うためには、eTaxソフト(ダウンロード版またはWeb版)を使う必要があります。
まず最初にeTaxソフト(Web版)とeTaxソフト(ダウンロード版)のどちらを使って申告するかを選択していただく必要があります。
eTaxソフトWeb版とダウンロード版の違い
eTaxソフト(Web版)とeTaxソフト(ダウンロード版)の違いを一覧でお示しします。
Web版 | ダウンロード版 | |
---|---|---|
Macでの利用 | ||
Windowsでの利用 | ||
ソフトのインストール | 不要 | 必要 |
eTax用ファイル形式xtxの組み込み | ||
組み込み後法人税・消費税の申告内容の編集 | ||
法人税・消費税の帳票追加 |
特徴を要約すると次のように言えるでしょう。
- Web版は、全力法人税から出力したファイルを組み込んで送信することしかできない
- ダウンロード版は、全力法人税で対応していない別表を追加可能
- ダウンロード版は、全力法人税の申告内容をソフトの編集機能で変更可能
- Mac利用者は、Web版で電子申告するしかない
つまり、ただ全力法人税で作成した申告書類を電子申告するだけなら、Web版を利用する方が手間が断然少なくなります。(eTaxソフトのインストールが不要。)
全力法人税で作成した申告書に手を加えたい場合、例えば、全力法人税で対応していない所得税額控除やセーフティ共済の損金算入の別表を追加したい、適用額明細書に項目を追加したいなど、このように全力法人税の申告内容に追加や変更を加えたい場合は、ダウンロード版が必要になります。
自社の申告内容によってWeb版とダウンロード版のいずれを使用するかを決定してください。
Web版とダウンロード版のいずれで申告するにしてもeTaxソフトを利用するにあたって、事前に準備が必要になります。
必要な事前準備は次のものになります。
- 電子証明書の入手
- 電子署名を付与できる環境の用意
- 税務署へe-Taxの開始届出書を提出
- eTaxソフトを起動できる環境の用意
まだ事前準備が完了していない方は、次の記事でeTaxソフトを利用できるまでの事前準備について詳しく解説していますので、こちらを参照し、事前準備を完了させてください。
その際、Web版とダウンロード版とどちらを使用するかによって事前準備のやり方が多少変わってきますので、予めどちらを使用するかを決定し、それによって必要な準備をしてください。

eTaxソフトで電子申告できる環境が整ったら、次に進みます。
e-Tax用ファイルをエクスポート(出力)
ここからは全力法人税側の操作です。
全力法人税で作成される法人税・消費税の申告書データをetaxソフト用ファイルに出力します。
etaxソフトにインポートできるのは2019年4月1日以後に終了する事業年度以降になりますので、ご注意ください。
【法人税のケース】全力法人税にログインし、メニューバー「印刷」画面を開きます。
出力が必要な申告書類にチェックを付し、画面下部の「提出先」を入力し、「電子申告」ボタンを押します。
【消費税のケース】全力消費税上で、メニューバー「申告書の作成」画面を開きます。
出力が必要な申告書類にチェックを付し、提出先を入力し、「電子申告」ボタンを押します。
【全力法人税】
【全力消費税】
利用者識別番号を入力し、提出先税務署を選択し、「e-Taxソフト用ファイルを出力する」をクリックします。
利用者識別番号は、e-Taxの開始届出書を提出して取得した番号です。
法人税の場合は、「全力法人税申告書類.xtx」というファイルがダウンロードされ、消費税の場合は、「全力消費税申告書類.xtx」というファイルがダウンロードされます。
これを任意の場所に保存します。
これで全力法人税側での操作は完了です。
続いてそれぞれのファイルをe-Taxソフトに組み込んで電子申告する方法を解説していきます。
e-Taxソフト(Web版)とe-Taxソフト(ダウンロード版)それぞれについて解説していきます。
e-Taxソフト(Web版)で電子申告する方法
まずはe-Taxソフト(Web版)から解説していきます。
STEP1 e-Taxソフト(Web版)にデータを組み込む
まず、「e-Tax」のページにアクセスし、画面右上の「ログイン」よりログインします。
メインメニュー画面で、「申告・申請・納税」をクリックします。
「作成済みデータの利用」の「操作に進む」ボタンをクリックします。
参照ボタンを押して全力法人税から出力した電子申告用ファイル(xtx形式)を選択し、「次へ」ボタンを押します。
組み込まれた申告書類が一覧で表示されます。
選択してから「帳票表示」ボタンで組み込まれた申告書類の内容を表示させることが可能です。組み込まれた内容を確認しましょう。
eTaxソフトのバージョンアップの際、バージョンアップが間に合っていない別表が存在することがあります。(例えば令和4年4月1日以降終了事業年度用の様式のうち、別表14(2)や別表16(6)等が令和4年5月リリース時点で間に合っていませんでした。)このような場合、リリース前の別表については、PDFファイルを添付することにより提出することになります。全力法人税では、対応していない別表が出力対象となった場合には、e-Taxソフト(Web版)用に対象の別表をPDFファイル形式で出力します。
その際は、上の画像にある「添付書類(PDF)追加」ボタンから該当の別表をPDF出力し、そのファイルを添付してください。添付の詳しい方法は次のリンクをご参照ください。
申告等データと同時に送信する方法(同時送信方式)
(参考)イメージデータで提出可能な添付書類 (法人税確定申告等)
内容を確認したら「次へ」ボタンを押します。
電子証明に移ります。
STEP2 電子署名を付与する
続いて組み込んだ申告データに電子署名を付与します。
「電子署名の付与」ボタンをクリックします。
「カードタイプの電子証明書をご利用の場合」を選択し、「次へ」をクリックします。
「公的個人認証サービス(マイナンバーカード)」を選択し、「次へ」をクリックします。
いずれかの方法を選択し、電子署名を付与します。
成功すると次の画面に移ります。
電子署名の付与が完了したので、続いて電子送信します。
STEP3 電子送信する
電子署名の付与が完了すると「電子署名」欄内の表示が「署名済」となります。
そして「送信」ボタンがアクティブになりますので、「送信」ボタンを押します。
送信が完了すると即時通知の画面に移ります。
(出典 国税庁HP)
「受信通知の確認」をクリックし、国税庁が受信した内容を確認します。
(出典 国税庁HP)
これで、電子申告は完了です。
最後に電子申告した内容を確認する場合の操作方法を確認します。
STEP4 メッセージボックスで申告の受付を確認する
電子申告した内容を後から確認したいといった場合は、メッセージボックスを確認します。
メインメニュー画面で「送信結果・お知らせ」をクリックします。
メッセージボックス一覧の「操作に進む」をクリックします。
メッセージボックス一覧画面に移ります。
ここで、受信通知を確認することができます。
これでe-Taxソフト(Web版)での電子申告する方法の解説はここまでですべて完了しました。
続いてe-Taxソフト(ダウンロード版)に組み込む方法を解説します。
e-Taxソフト(ダウンロード版)で電子申告する方法
windowsPCで「e-Taxソフト」を起動させます。
まずは、全力法人税から出力したデータをe-Taxソフト(ダウンロード版)に組み込みます。
STEP1 e-Taxソフト(ダウンロード版)にデータを組み込む
メイン画面が表示されたら「作成」をクリックします。
「申告・申請等」をクリックします。
まずは、別表等の確定申告書類である「全力法人税申告書類.xtx」または「全力消費税申告書類.xtx」の方のファイルを組み込みます。
「申告・申請等一覧」画面が表示されるので、「組み込み」をクリックします。
「参照」をクリックして、全力法人税から出力したファイル「全力法人税申告書類.xtx」または「全力消費税申告書類.xtx」を選択します。
「申告・申請等名」欄に任意の名称をつけ、「OK」をクリックします。
「申告・申請等一覧」画面に取り込まれたデータが表示されますので、取り込んだデータをダブルクリックか、該当のデータを選択後「帳票一覧」をクリックします。
「帳票一覧」画面ですべての帳票をダブルクリックまたは選択後「帳票編集」をクリックして内容を確認します。
帳票を確認し、補完等が必要な場合は、適宜入力し、「作業完了」をクリックします。
「作業完了」をクリックするとエラーチェックが行なわれます。すべての帳票に対して「作業完了」を行なって、エラーがないことを確認します。
e-Taxソフト(ダウンロード版)で財務諸表を作成する方法については、次のマニュアルをご参照ください。
eTaxソフトのバージョンアップの際、バージョンアップが間に合っていない別表が存在することがあります。(例えば令和4年4月1日以降終了事業年度用の様式のうち、別表14(2)や別表16(6)等が令和4年5月リリース時点で間に合っていませんでした。)このような場合、リリース前の別表については、PDFファイルを添付することにより提出することになります。全力法人税では、対応していない別表が出力対象となった場合には、e-Taxソフト(ダウンロード版)用に、「添付書類送付書.xtx」という名称のイメージデータを含んだファイルを出力します。
このファイルの活用いただき、対応していない別表を添付していただきます。
詳しい方法は次のページをご参照ください。https://japanex.jp/book/?p=7792#toc1
STEP2 電子署名を付す
エラーがないことを確認したら、電子署名を付します。
❶ 「署名可能一覧へ」をクリック
❷ 「電子署名」をクリック
❸ 署名を付したいデータをクリック
❹ 「署名」をクリック
ICカードを挿入し、「ICカードを利用」を選択し、「次へ」をクリックします。
「公的認証サービス(マイナンバーカード)」を選択し、「次へ」をクリックします。
マイナンバーカードを作成した際に登録したパスワードを入力し、「OK」をクリックします。
確認画面が表示されるので、内容を確認し「OK」をクリックします。
申告・申請等に電子署名が付与され、「署名可能一覧」画面に戻ります。
「署名数」欄に、署名されている数が表示されます。
ICカードをICカードリーダライタから取り出します。
STEP3 申告書を送信する
いよいよ申告書を送信します。
❶ 「送信可能一覧へ」をクリック
❷ 「送信」をクリック
❸ 「送信可能申告・申請等一覧」の中から送信したいデータをクリック
❹ 「送信」をクリック
受付システムへのログイン画面が表示されるので「利用者識別番号と暗証番号によるログイン」を選択し、「利用者識別番号」と「暗証番号」を入力し、「OK」をクリックします。
受信通知の格納先フォルダを選択し、「OK」をクリックします。
送信が開始され、送信状況が表示されます。送信が完了すると、「即時通知結果表示」画面が表示されます。
STEP4 メッセージボックスで申告の受付を確認する
最後にメッセージボックスで申告が正しく受付られたかを確認します。
❶ 「メッセージボックス」をクリック
❷ 「メッセージボックス」をクリック
❸ 確認したいデータをダブルクリック
「受付結果」が「受付完了」となっているのを確認します。また、メッセージの詳細も確認し、正常に受付が行われたかを確認します。
これで全力法人税のデータをetaxソフトに組み込んでの電子申告は完了です。
お疲れ様でした。
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