全力会計マニュアル7 ーラベル管理ー

1 ラベル設定でできること

全力会計メニュー「管理」>「帳票管理」>「ラベル設定」画面

 

「ラベル設定」画面では、次のことをすることができます。

・登録したラベルの一覧を確認する
・ラベルを登録する
・登録したラベルの内容を修正する
・登録したラベルを削除する

 

2 ラベルとは

「ラベル(取引ラベル)」は、仕訳を登録する際の便利機能です。

この機能による主なメリットは、以下の2つです。

  • 効率的に仕訳を登録できる
  • 仕訳が苦手な方の使い勝手が良くなる

 

【メリット1】 効率的に仕訳を登録できる

仕訳登録効率化のメリットの一つ目は、「選択肢を激減させられる」点です。

具体例で説明します。

例えば次のようなラベルを設定したとします。

取引ラベル 勘定科目 税区分
食品 福利厚生費 課対仕入軽減8%

全力会計ラベル機能

仕訳日記帳では次のように表示されます。

小規模の法人では、使う仕訳が限られます。

限られた定型の仕訳をラベルに設定すれば、膨大な勘定科目から選ぶよりも選択肢が激減します。それにより科目の選択が効率化されます。

 

次に、仕訳帳登録時にラベルを選択すると、登録していた複数の内容が一度に選択されますので、効率よく仕訳登録を行うことができます。

仕訳登録効率化のメリットの二つ目は、「選択の手間が減る」です。
例えば先ほどの例で、食品を購入した場合は、消費税は軽減税率8%になります。
取引ラベル 勘定科目 税区分
食品 福利厚生費 課対仕入軽減8%
これを取引ラベルで一度設定しておけば、次のように一発で勘定科目と税区分に設定項目が反映されます。
全力会計ラベル仕訳反映
これにより、ラベルの選択は1回で、勘定科目と税区分という2つの項目が登録されました。ラベルがないと、勘定科目を選択した後に、自動で表示される「課対仕入10%」を「課対仕入軽減8%」に変更する必要がありますが、その手間が省けました。また同時に変更忘れを防止する役目も果たしています。
さらに便利な場面を紹介します。
次に以下のような取引ラベルを設定している場合は、
取引ラベル名 勘定科目 取引先 税区分
Web広告 広告宣伝費 グーグルジャパン 課対仕入10%
(インボイスあり)

「取引ラベル名」を1つ選択すると、取引先機能との合わせ技で同時に「勘定科目」「取引先」「税区分」「インボイス有無」の4つの入力が済んでしまいます!

全力会計取引先管理 インボイスあり2

これまでの会計ソフトであれば、「勘定科目」「取引先」「税区分」「インボイスの有無」を選択するあるいは確認するという作業を強いられていたものを、ラベルを使うと1度の選択で済んでしまうのです。

単純計算で作業効率が4倍になりながら、税区分やインボイスの変更漏れまで防止してくれるのです。

 

【メリット2】仕訳苦手な人の味方

仕訳や簿記が得意でない方のメリットは、「勘定科目を意識する場面が激減する」点です。
取引ラベルは、最初の設定の際に勘定科目を決めるときにだけ、この取引はどの勘定科目に当たるのかを確認する必要がありますが、一度設定しまえば、その後その取引の勘定科目が何かを気にする必要が一切なくなります。
簿記の知識がない方でも、設定の時にだけ勘定科目が何かを調べれば、あとは勘定科目を意識する必要がないので、記帳のハードルが格段に下がります。

また、最初にラベルに対応する勘定科目を設定してしまえば、その支払いの勘定科目が何だったかを2度と調べる必要がなくなります

例えば、「ガソリン」という取引ラベルを「車両費」という勘定科目と一度紐づけてしまえば

全力会計ラベル 勘定科目意識する必要なし

取引ラベルの選択肢で「ガソリン」を選択すると

全力会計ラベル 仕訳帳選択肢

勘定科目に「車両費」が挿入されます。

全力会計ラベル仕訳帳反映

 

 

 

 

 

取引ラベルを一度設定してしまえば、勘定科目を選択することも、この取引の勘定科目が何だったかを考えることも2度とする必要がなくなります。

それに加えて、ラベルで仕訳を登録することで、仕訳日記帳の内容を読み取り安くなる工夫が実は施されています

ラベルを使用して仕訳登録を行った場合、「ラベル+矢印+勘定科目」と表示されます。

全力会計 ラベルありの仕訳帳

この例では、「ガソリン ↑ 車両費」と表示されています。

この意味は「ガソリンというラベルがついている「車両費」が増えている」ということです。

上向きの矢印(↑)その勘定科目が増えていることを意味しています。逆に下向きの矢印(↓)その勘定科目が減っていることを意味しています。

この矢印が仕訳日記帳に表示されることで、この例の仕訳をなんとなく次のように解釈することを助けています。

ガソリンというラベルがついている「車両費」が10,000増えた。
そして反対側を見ると未払金(JCBカード)とある。
ということは、この車両費はクレジットカードで支払ったのだな。

このようにラベルで仕訳登録をすると、仕訳帳を読み解くヒントが表示されることになります。

仕訳帳の見方に慣れていない方も、この仕訳帳を見ればなんとなく意味がわかり、仕訳帳が格段に親しみ深くなるはずです。

 

3 ラベル設定の画面の説明

「ラベル設定」画面について説明します。

 

3-1 取引ラベル管理画面の説明

取引ラベル管理の画面構成は次のようになっています。

❶検索:取引ラベル名を入力してクリックすると検索できます。
❷リセット:クリックすると、検索結果がリセットされます。
❸新規作成:クリックすると「取引ラベル新規作成」画面が開きます。必要事項を入力して「新規登録」ボタンを押すと、取引ラベルを新規作成できます。
❹表示:チェックされているラベルが選択肢に表示されます。チェックをはずすことで選択項目に表示させないことができます。
❺取引ラベル名:登録されているラベル名が表示されます。
❻入出金区分:登録されている入出金区分が表示されます。
❼勘定科目:登録されている勘定科目が表示されます。
❽取引先:登録されている取引先名が表示されます。
❾税区分:登録されている税区分が表示されます。
➓検索キー:登録されている検索キーが表示されます。
⓫削除:マークをクリックすると登録されているラベルを削除できます。

 

3-2 新規登録の手順

1 「新規作成」をクリックします。

2 「取引ラベル新規登録」画面に移動しますので、必要事項を入力してください。

3 入力が完了したら、「新規登録」を押してください。

 

3-2-1 取引ラベル新規登録画面の説明

赤マークがついている項目は入力が必須です。

❶取引ラベル名:登録するラベル名を入力してください。
❷取引ラベル候補:クリックすると、「取引ラベル候補一覧」画面が開きます。一般的によく使われる取引があらかじめラベルとして登録されています。左端の「使用」を選択するとそのまま利用することができます。
❸収支支出区分:登録するラベルの区分について「収入」「支出」「両方」のどれかを選択してください。
❹勘定科目:クリックして勘定科目を選択してください。
(文字を入力すると、該当する勘定科目の検索結果が表示されます)
❺取引先:クリックすると登録されている取引先が選択できます。選択先にない場合は、「新規作成」を選択して取引先を登録してください。
(文字を入力すると、該当する取引先名の検索結果が表示されます)
❻デフォルト税区分:ラベル選択時にデフォルトで登録する税区分を選択してください。
❼検索キー1:検索しやすいワードを登録しておくと検索するときに便利です。おすすめは数字です。
❽検索キー2:検索しやすいワードを登録しておくと検索するときに便利です。おすすめはローマ字です。
❾新規登録:クリックすると入力した内容でラベルが新規登録されます。

3-2-2 取引ラベル新規登録の便利機能

どんなラベルを登録していいかわからないときは、「取引ラベル新規登録」フォームにある「取引ラベル候補」ボタンを押してください。

一般的によく使用されると思われるラベル化したものを、あらかじめ候補として用意していますので自社で使えるラベルを選択してご活用ください。

 

3-3 ラベルの修正

登録した取引ラベルの内容は、以下のように修正します。

1 修正したいラベルの列をクリックします。

2 「取引ラベル編集」画面が開きますので、内容を修正したら右下の「保存」ボタンを押してください。

 

3-4 ラベルの削除

登録した取引ラベルを削除する方法は次のとおりです。

1 削除したいラベルの右端のマークをクリックします。

2 「本当に削除してもよろしいですか」とアラートが表示されますので、「OK」を選択してください。

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