全力会計マニュアル6 ー取引先管理ー

1 取引先管理でできること

全力会計メニュー「管理」>「取引先管理」画面

 

「取引先管理」画面では、繰り返し取引のある取引先を管理します。

取引先管理画面では、次のことを行うことができます。

・取引先を新規に登録
・補助科目に登録されている取引先を登録
・取引先の修正
・取引先の削除

 

2 「取引先」を登録することのメリット3選

「取引先」を登録する主なメリットは以下の3つです。

・効率的に仕訳を登録できる
・法人税の申告書類「勘定科目内訳明細書」作成時に入力の手間が省ける
・取引先別に取引高を分析できる

 

【メリット1】効率的に仕訳を登録

取引先を登録することで、仕訳登録時に選択された取引先のインボイスの有無を反映させることができたり、勘定科目内訳明細書の住所やインボイス登録番号を反省させることがなど経理業務を効率化できます。

例えば、「グーグルジャパン合同会社」への支払いにインボイスの受領があったとします。

次のようにinvoiceありで登録しておくと、

 

仕訳日記帳で取引先を選択すると、インボイスありと登録されます。

このように、よく取引のある取引先を登録しておけば、インボイスの有無を都度確認する手間が省けます。

 

【メリット2】法人税の申告書類「勘定科目内訳明細書」作成時に入力の手間が省ける

登録された取引先は、「勘定科目内訳明細書」作成画面の「取引先名」欄に表示されます。

表示された取引先を選択すると、登録されている「インボイス登録番号」や「住所」が表示されますので、入力や確認する手間が省けます。

一度登録しておけば、仕訳の入力時だけでなく、法人税の申告書作成時にも活用することができます。

 

【メリット3】取引先別に取引高を分析できる

全力会計では、チャート分析機能があり、取引先別に取引高を分析できます。

全力会計 取引先別チャート分析
(費用チャート例)

このように、仕訳に取引先を登録することで取引高上位の取引先との取引高の推移を視覚的に確認できます。

 

3 取引先管理の画面の説明

「取引先管理」画面について説明します。

 

3-1 取引先管理画面の説明

取引先管理の画面構成は次のようになっています。

❶検索:取引先名で検索することができます。
❷リセット:検索結果をリセットします。
❸新規作成:クリックすると「取引先新規登録」画面が開き、取引先を新規登録することができます。
❹補助科目から取引先を登録:クリックすると「補助科目から取引先を登録」画面が開き、補助科目に登録されている取引先を登録することができます。
❺表示:チェックをはずすと、仕訳登録などの取引先が表示される選択に表示されなくなります。
❻取引先名、ふりがな:登録した取引先名、ふりがなが表示されます。取引先が複数登録されている場合は、ふりがなの昇順で表示されます。
❼invoice:インボイス発行事業者にチェックをしている場合、チェックが表示されます。
❽インボイス登録番号:登録したインボイス登録番号が表示されます。
❾郵便番号・住所:登録した郵便番号、住所が表示されます。
➓検索キー:登録した検索キーが表示されます。
⓫メモ:登録したメモの内容が表示されます。
⓬関連項目:クリックすると取引先が利用している勘定科目が表示されます。
⓭削除:ゴミ箱をクリックすると削除されます。

 

3-2 取引先の新規登録

取引先を登録する方法は次のとおりです。

 

3-2-1 取引先の新規登録手順

1 「新規登録」ボタンをクリックします。

2 「取引先新規登録」画面に移動しますので、必要事項を入力してください。

3 入力が完了したら、「新規登録」ボタンを押してください。

 

3-2-2 取引先新規登録画面の説明

赤マークがついている項目は入力が必須です。

❶取引先名:取引先名を入力してください。
❷ふりがな:ふりがなを入力してください。
❸インボイス発行事業者:インボイス発行事業者である場合は、チェックを入れてください。
❹インボイス登録番号:インボイス登録番号を入力してください。
❺郵便番号:郵便番号を入力してください(ハイフンは不要です)。
❻都道府県、市区町村:❺を入力し「住所を検索」を押すと、自動で反映されます。
❼住所:住所を入力してください。
❽検索キー1:検索用に使うための言葉を入力してください、おすすめは数字です。
❾検索キー2:検索用の使うための言葉を入力してください、おすすめはローマ字です。
➓メモ:メモしておきたいことを入力してください。
⓫新規登録:ボタンを押すと、入力された内容が登録されます。

 

3-3 補助科目に登録されている取引先の登録手順

「補助科目」には、「取引先」が持っている住所やインボイス登録事業者か否かの情報を持っていないので、補助科目にもこの情報を持たせるには、「補助科目」と「取引先」を紐づける必要があります。また、これまで「補助科目」のみを利用してきて、取引先の管理を補助科目で行ってきた場合には、その「補助科目」と「取引先」として管理することが有効となります。

「補助科目」と「取引先」を紐づける意味について詳しく知りたい場合は、こちらをご覧ください。

全力会計の「取引先」と「補助科目」の取り扱いについて詳しく解説
従来型の会計ソフトに親しんでいる方にとって、全力会計の「補助科目」と「取引先」の棲み分けがどうなっているのか疑問に思う場面があるかもしれません。 または、簿記に親しんでいない方が、仕訳日記帳を見たときに「補助科目とは何だろう?」と疑問に思う...

 

すでに登録されている「補助科目」の情報を使って「取引先」を新規登録する方法(、「補助科目」と「取引先」を紐づける方法)は以下のとおりです。

1 「補助科目から取引先を登録」ボタンをクリックしてください。

2 「補助科目から取引先を登録」画面が開くので、登録したい補助科目名の「追加」にチェックを入れてください。(デフォルトでは、すべてにチェックが入っています。)
「すべて」を押すと、すべてをチェックしたり、チェックをはずしたりすることができます。

3 「取引先名簿に追加」ボタンを押すと、登録されます。

 

3-4 取引先の修正

登録されている取引先の内容は以下のように修正します。

1 修正したい取引先の列をクリックします。

2 「取引先編集」画面が開きますので、内容を修正したら、右下の「保存」ボタンを押してください。

 

3-5 取引先の削除

登録されている取引先を削除する方法は次のとおりです。

仕訳日記に入力されていたり、補助科目に登録されている場合は削除できません。
(削除できない場合、エラーメッセージが表示されます、エラーメッセージに表示されている項目を削除すると、取引先を削除できるようになります。)

1 削除したい取引先の右端にある「ごみ箱」のマークをクリックしてください。

2 「本当に削除してもよろしいですか?」と確認メッセージが表示されますので、「OK」を押してください。

 

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