会計ソフトのデータをインポートする場合としない場合の違い

決算書の数字を自動取得するか手入力するか

法人税の別表作成に必要な数字を取得

次の画面は会計データをインポートしない場合に入力が必要になるデータです。

決算情報登録画面

会計ソフトからデータをインポートしていればこの値を自動で取得しますのでその分入力の手間を省くことができます。

ただ、この部分は、資本準備金や利益準備金、配当金や寄附金の支出がない会社も多くありますので、そんなに差が出ないところかもしれません。

勘定科目内訳明細書のデータの取得

会計ソフトに取引を登録するときに取引先などのデータを補助科目に設定している場合には、各勘定科目内訳書に記載が必要な取引先ごとの残高を自動取得します。(次の画像参照)

勘定科目内訳書候補から選択

日頃から補助科目を設定していて、取引先別の勘定科目の残高が多い場合には差が出るところだと思いますが、補助科目を設定していない場合や取引先別の勘定科目の残高が少ない場合にはあまり差が出ない部分です。

事業概況説明書の決算データの取得

事業概況説明書で決算書の主要な値と主要な勘定科目の月別の値が必要になりますが、会計ソフトのデータをインポートしていればその部分を自動取得します。(次の画像参照)

事業概況説明書の入力画面1

事業概況説明書入力画面2

この部分の入力はかなり手間だと思いますので、この点は会計ソフトのデータをインポートしているとかなり入力の手間を省ける部分です。

固定資産台帳のデータを取得するか手入力するか

固定資産台帳を会計ソフトで作成している場合は、そのデータをインポートできれば自動的に固定資産台帳(次の画像参照)を作成できるのはもちろん、申告書に必要な別表を自動作成します。

固定資産台帳

固定資産台帳データをインポートしない場合は一つ一つ登録していきます。(次の画像参照)

固定資産登録画面

この部分も会計ソフトで固定資産台帳を作成しているのであればインポートしないとかなり手間がかかる部分だと思います。

ただ、固定資産を保有していない法人の場合はまったく無関係ですし、数が1つ2つであればそこまで手間ではないとは思います。

主な違いは以上の4点です。

まとめ

このように、インポートすることによって削減できる時間はその法人の状況によって変わってきます。

例えば補助科目もしっかり設定していて仕訳の数も多く、固定資産も多く保有しているような法人ではインポートすると多くの時間を削減できると思います。

一方、補助科目を設定しておらず、仕訳の数もそう多くない。そして固定資産も保有していない法人では、インポート作業に手間取って進まずそこで15分以上かけてしまう、といったことがあるようなら、いっそインポートをせずに手入力した方が早いなんてこともあるかもしれません。

会計データをインポートすれば早く申告書は作成できますが、どれくらい早くなるかはその法人次第というところがありますので、会計データのインポートが面倒だという場合や、会計データがうまくインポートできず時間がかかる場合は、あえて会計データをインポートしないという選択肢を考えても良いかもしれません。

会計ソフトのデータをインポートしなくても十分効率的に申告書が作成できるのが「全力法人税」です。

インポートできればより高速に申告書が作成できるとお考えいただければと思います。[no_toc]

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