1 開始残高設定の概要
開始残高設定画面では、次のことができます。
・開始残高の修正
1-1 開始残高とは
開始残高とは、会計年度開始日時点の資産・負債・純資産に属する各勘定科目(補助科目含む)残高を指します。
裏を返せば、前年度の貸借対照表の内容がそのまま開始残高になります。
開始残高について詳しくは次の記事で解説しています。

全力会計では「開始残高設定」画面にて、開始残高を入力することにより、会計年度開始日に開始残高の仕訳を入力する手間を省くことができます。
1-2 開始残高の設定が不要な法人
次に該当する法人は開始残高設定を行う必要はありません。
・設立初年度の法人
前年度がないため、繰越されている金額がないためです。
・全力会計で「会計データを次年度へ繰越す」を実行している法人
全力会計で、前年度のデータが繰り越され、開始残高が自動で作成されています。
・全力法人税で会計ソフトの「開始残高データ」をインポートしている法人
「開始残高データ」より会計データを取得して、全力会計に反映されています。
2 開始残高の入力
開始残高がある勘定科目の「期首残高」の欄に、金額を入力してください。
すべての開始残高の入力が完了したら、右下の「保存」ボタンを押してください。
登録した「開始残高」は「仕訳日記帳」に開始残高の仕訳として登録されます。
2-1 入力時の注意点
・「資産の部」と「負債の部」の金額は一致する必要があります。
一致しない場合は、エラー表示され保存することができません。
・期首残高がマイナスになるのは、会計上正常ではない勘定科目があります。
貸倒引当金や減価償却累計額、繰越利益剰余金などのマイナス残高になりうる科目以外の勘定科目でマイナス残高となっている場合は、正しく決算が終えられていません。
画面上部にエラーが表示されますので、マイナスとなっている科目を見直してください。
2-2 勘定科目・補助科目の開始残高設定方法
勘定科目ごとの開始残高を設定する手順は次のとおりです。
補助科目が登録されている場合は、補助科目の開始残高を設定することができます。
1 「勘定科目・補助科目」が選択されていない場合は、クリックしてください。
2 「期首残高」の欄に期首残高を入力します。
3 画面右下の保存ボタンをクリックすると、入力した内容が保存されます。
2-3 ラベルの開始残高設定方法
ラベルの開始残高を設定する手順は次のとおりです。
1 「ラベル」をクリックします。
2 「期首残高」の欄に期首残高を入力します。
3 「保存」ボタンをクリックすると、保存されます。
3 開始残高設定画面の説明
「開始残高設定」画面について説明します。
(画面上部)
❷ラベル:クリックするとラベルの開始残高を入力する画面になります。
❸期首残高:期首残高がある勘定科目(補助科目を含む)の欄に、期首残高の金額を入力してください。
❺保存:クリックすると入力した内容が保存されます。
4 開始残高の修正
「期首残高」の金額を修正して、右下の「保存」ボタンを押してください。
コメント