ここでは、eLTAXで電子申告を済ませた後の納税をインターネットバンキングで行う方法を解説します。
電子申告を済ませると、電子納税は、eLTAXに対応した無料ソフトであるPCdeskで簡単にできます。
電子納税は、電子申告と違ってPCdeskのDL版でも、WEB版でもどちらでも利用が可能でたいへん便利です。
これを一回するともう二度と納付書で納付しようという気はなくなります!
電子納税の大前提
インターネットバンキングで納付するためには、その大前提としてPCdeskで電子申告をしている必要があります。
電子申告をしていないと電子納税はできませんので、この先は電子申告を済ませた方のみ読み進んでください。
(参考)電子申告をする方法についての記事
それでは、Pcdesk(DL版)から解説していきます。
PCdesk(DL版)で電子納税する方法
地方税の確定申告をPcdesk(DL版)で行なった場合には、送信が終わった画面に「納付発行依頼」ボタンが表示され、そのまま電子納税へ移っていけるので、DL版で電子申告を行なった場合は、こちらの方法で納付するのがスムーズです。
まずwindowsPCで「PCdesk(DL版)」を立ち上げます。
PCdesk(DL版)での操作方法
PCdesk(DL版)で電子送信をして、PCdesk画面上で「納付発行依頼」ボタンを押した場合は、次の1〜3の操作は不要ですので、こちらをクリックして飛ばしてください。
⒈ プルダウンから納税する対象の会社を選択し、「選択」をクリックする。
⒉ 「メインメニュー」で「納税に関する手続き」をクリックする。
⒊ 「納税メニュー」画面で「電子申告連動」をクリックする。
納付情報の発行依頼をする
⒈ 「納付対象申告一覧」画面で、電子申告した申告の中から納付を行う申告を選択する。
❶「手続名」欄で納付をしたい対象の申告を選択する。
❷「事業年度・期別」欄で納付をしたい対象の申告の事業年度等を入力する。
❸「検索」ボタンを押す 「納付対象申告一覧」に検索の条件にあった申告が表示される。
❹「納付対象申告一覧」に表示されている申告の中から納付をしたい申告の行にチェックを付す。
❺「次へ」をクリックする。
⒉ 「納付・納入金額一覧」画面に表示されてい内容を確認し、納付する対象のデータにチェックを付し、「次へ」をクリックする。
⒊ 「納付・納入金額」画面で、納付情報発行依頼を行う内容を確認し、「次へ」をクリックすると「納付情報発行依頼を送信します。」というメッセージが表示されるので、よければ「はい」をクリックする。
これで納付情報発行の依頼が完了しました。
納付情報発行依頼が受け付けられると、受付通知のメッセージが届きます。
納付情報発行依頼後、通常数分で納付可能になりますので、納付手続きを行います。
納付情報を確認し、納付を行う
⒈ 「メインメニュー」で「納税に関する手続き」をクリックする。
⒉ 「納税メニュー」画面で「納付情報の確認・納付」をクリックする。
⒊ 「納付情報一覧」から納付の対象とする納付情報を選択し、「次へ」をクリックする。
⒋ 「納付情報確認」画面で、納付に関する情報を確認し、よければ「次へ」をクリックする。
⒌ 「納付方法選択」画面で、「インターネットバンキング」を選択して「次へ」をクリックする。
インターネットバンキングで納付する
「支払金融機関の選択」が表示されますので、納税する金融機関を選択します。
納税する金融機関を選択したら、別ウィンドウでその金融機関のwebページに飛びますので、あとはその金融機関のインターネットバンキング方法にしたがって納税を行います。
※ Internet Explorerをお使いのときの別ウィンドウを開くときの注意事項
(eLTAX ガイド編 PCdesk(DL版)ガイド「申告、納税等」から抜粋)
ここで、ダイレクト方式で納付する方法にもふれておきます。インターネットバンキングで納付する場合は、メッセージ照会まで飛んでください。
ダイレクト方式で納付する
ダイレクト方式で納付する場合は、使用する口座をあらかじめ登録しておく必要があります。
最大3口座まで登録可能です。
ダイレクト方式はネット上で完了しません。PCdeskで作成する口座振替依頼書を郵送して、審査結果を待つ必要があります。審査には通常10日から1月程度かかるようです。
⒈ 「納税メニュー」で「口座情報の登録」をクリックする。
⒉ 「利用規約」画面で「同意する」をクリックする。
⒊ 「口座情報登録」画面で、口座に関する必要事項をフォームに入力し、「次へ」をクリックする。
「利用者情報を転記」ボタンで、郵便番号、住所、電話番号、法人名称が自動入力されます。
「金融機関名」欄は、「金融機関選択」ボタンから選択します。
⒋ 「口座情報登録確認」画面で、入力した内容を確認し、「次へ」をクリックする。
⒌ 「口座情報登録結果」画面で、「申込用紙印刷」をクリックします。
⒍ 「地方税ダイレクト納付口座振替依頼書」を印刷し、金融機関の届出印を押印し、同時に印刷される「宛名ラベル」に表示されている宛先に郵送する。
地方税ダイレクト納付口座振替依頼書
宛名ラベル
ダイレクト納付をするための口座登録の手続きは、ここまでで完了です。
あとは金融機関の審査が完了し、審査に通っているとダイレクト方式での納付が可能になります。
金融機関の審査期間の目安を次のページで知ることができます。
金融機関の審査が完了すると、メッセージ一覧に「口座登録通知(審査結果)」が届きますので(メッセージの照会の方法は後述)、審査の結果、口座の情報の登録が受け付けられていることを確認してください。審査が通っていて初めてダイレクト方式の納付が可能になります。
最後に納付の完了を届いたメッセージから確認します。
メッセージ照会
⒈ メインメニューから「メッセージ照会」をクリック
⒉ メッセージ照会メニューで「メッセージ照会(本人)」をクリック
⒊ メッセージ一覧(本人)画面で、確認したいデータを選択し、「表示」をクリックする。
メッセージ照会により、納付の完了が確認できます。
PCdesk(DL版)でのインターネットバンキングで電子納税する方法は以上です。
PCdesk(WEB版)で電子納税する方法
続いてPCdesk(WEB版)でインターネットバンキングにより納付する方法を解説します。
PCdesk(WEB版)は、インストールが不要なので、特定のwindowsPCに拘束されることなく、インターネットに繋がる環境であれば気軽に利用することができるところがメリットといえます。
それでは操作について解説していきます。
まず、PCdesk(WEB版)にアクセスします。
利用者IDと暗証番号でログインする。
「納税メニュー」をクリックする。
納付情報発行依頼を行う
「納税メニュー」画面で、「電子納税連動」をクリックする。
「納税対象申告一覧」画面で、納税したい対象の申告データを選択する。
❶ 「手続名」欄で納税対象の申告書の種類を選択する。
❷ 「事業年度・期別等」欄で、納税対象の事業年度を入力する。
❸ 「検索」ボタンを押して、対象を絞り込む。
❹ 「納付対象申告一覧」に表示されるものの中から納付するものにチェックを付す。
❺ 「次へ」をクリックする。
「納付・納入金額一覧」画面に移るので、内容を確認し、「次へ」をクリックします。
「納付・納入金額確認」画面に移るので、内容を確認し、「送信」をクリックします。
送信が完了されると以下のメッセージが表示されます。
納付情報発行を依頼しました。
この画面の内容を印刷する場合は、「印刷」ボタンをクリックしてください。
納付情報が発行されるとメッセージが通知されます。通知が届いたら納付手続きを行なってください。
これで納付情報発行依頼が行われました。
納税する
「納税メニュー」画面で「納付情報発行依頼の確認・納付」をクリックする。
「納付情報一覧」画面で納付する対象のものにチェックを付して、「次へ」をクリックする。
「納付情報確認」画面の内容を確認して「次へ」をクリックする。
「納付方法選択」画面で「インターネットバンキング」を選択し、「次へ」をクリックする。
インターネットバンキングで納付する
「支払金融機関の選択」が表示されるので、納税する金融機関を選択します。
納税する金融機関を選択したら、あとはその金融機関のインターネットバンキング方法にしたがって納税を行います。
納付の完了を確認する
納付が完了したか確認します。
メインメニューに戻って「メッセージ照会」をクリックします。
「メッセージ一覧」画面で、件名が「納付結果通知」となっているものを選択します。
次のようなメッセージで納付の完了が確認できます。
なお、登録のメールアドレス宛に「eLTAXからのお知らせ:納付の完了」という件名で納付が完了した旨のメールが届きますので、それでも確認ができます。
まとめ
以上がPCdeskを使ってインターネットバンキングで納税を済ませる方法です。
eLTAXで電子申告を行なった場合は、おそらくかなりの確率で電子納税をしたいと考えるかと思います。
このように電子納税は、電子申告で面倒な設定も終わっているので、かなり簡単に行えます。わざわざ納付書に納税額を転記して金融機関に行って納付することもなくなります。
面倒な事務を一つ減らせますので、電子申告と電子納税は積極的に使うべきです。
執筆者 ジャパンネクス株式会社代表 / 税理士 / 元国税専門官 / 海野 耕作