勘定科目の「荷造運賃」について、具体例をふんだんに使って簿記初心者にもわかりやすく解説します。
1「荷造運賃」が使われる取引例
勘定科目の「荷造運賃(荷造運賃費)」で経理される主な取引例は以下のとおりです。
| 内容 | 具体例 |
|---|---|
| 商品を梱包するのに要した費用 |
段ボール、緩衝材、梱包材、ビニールテープ、ガムテープ、包装紙など |
| 商品の発送準備に要した費用 | 商品の保管料、委託料、検査手数料など |
| 商品を配送するのに要した費用 | 郵便料金、切手代、ゆうパック、レターパック、宅急便、メルカリ便、ゆうパケット、ネコポス、クリックポスト、飛脚宅配便、バイク便、飛行機・トラック・船などの運送費など |
2「荷造運賃」とは
勘定科目の「荷造運賃」とは
商品を梱包したり、配送するときに支払う費用を記録するための会計項目。
「荷造運賃」で経理されるものは、梱包用の段ボールやガムテープ代、商品を保管する費用、配送する費用など、商品の発送準備や配送に要した費用です。
2-1 荷造運賃の特徴
「荷造運賃」の特徴は次のとおりです。
| グループ | 「費用」グループ |
|---|---|
| 決算書の表示 | 販売費及び一般管理費 |
| 類似科目 | 通信費、消耗品費、支払手数料 |
| 税区分 | 課税仕入(または対象外) |
| インボイス有無の判定 | 必要 |
2-2 荷造運賃とする要件
荷造運賃として計上するには、支出する費用が商品の発送準備や配送に関する場合に限ります。
3「荷造運賃」の仕訳例
商品の配送のための費用「22,000」を支払ったケース(税込経理方式)
| 借方勘定科目 | 借方金額 | 貸方勘定科目 | 貸方金額 |
|---|---|---|---|
| 荷造運賃費 | 22,000 | 現金 | 22,000 |
税抜経理方式の場合(配送費用が税込22,000円税率10%)
| 借方勘定科目 | 借方金額 | 貸方勘定科目 | 貸方金額 |
|---|---|---|---|
| 荷造運賃費 | 20,000 | 現金 | 22,000 |
| 仮払消費税等 | 2,000 |
4「荷造運賃」処理上の注意点
4-1 「通信費」「消耗品費」「支払手数料」との違いは
一般的には販売用商品の発送に関する場合は、「荷造運賃」とし、それ以外の目的の場合は、ほかの勘定科目に計上します。
商品以外のものを発送する場合の郵便料金等は、「通信費」を使います。
ウーバーイーツなどのフードデリバリーで商品を配達してもらった場合は、支払手数料で経理してもよいでしょう。
ガムテープ等の消耗品を、発送だけに使っていない場合は、消耗品費で経理してもよいでしょう。
会社ごとにルールを決めて区分して使い分ければ、問題ありませんが、統一的な基準で仕訳することが必要です。