ここでは、勘定科目「保険料」を使った法人の経理処理について解説します。
1「保険料」が使われる取引例
勘定科目の「保険料」で経理される主な取引例は以下のとおりです。
| 内容 | 具体例 |
|---|---|
| 損害保険 |
【保険種類】 【保険会社】 |
| 生命保険 |
定期保険、終身保険、養老保険 アクサ生命、アフラック、SBI生命、オリックス生命、かんぽ生命、住友生命、ソニー生命、SONPOひまわり生命、第一生命、大樹生命、太陽生命、チューリッヒ生命、東京海上日動あんしん生命、日本生命、フコク生命、はなさく生命、明治安田生命、三井住友海上あいおい生命、メットライフ生命、ライフネット生命、楽天生命 |
2「保険料」とは
「保険料」で経理されるものは、保険料の支払いにかかる費用です。
2-1 保険料の特徴
「保険料」の会計上おさえておくべき特徴は次のとおりです。
| グループ | 「費用」グループ |
|---|---|
| 決算書の表示 | 販売費及び一般管理費 |
| 類似科目 | 保険積立金、社会保険料 |
| 税区分 | 対象外(非課税仕入) |
| インボイス有無の判定 | 不要 |
3「保険料」の仕訳例
事務所の火災保険料100,000円を支払ったケース
| 借方勘定科目 | 借方金額 | 貸方勘定科目 | 貸方金額 |
|---|---|---|---|
| 保険料 | 100,000 | 現金 | 100,000 |
保険料の支払いには通常消費税はかかりませんので、税抜経理方式でも税込経理方式でも仕訳は変わりません。
4「保険料」処理上のその他の注意点
4-1 仕訳の注意点
保険の契約形態により仕訳方法が異なります。
4-1-1 契約期間が1年以内の場合
1年分の保険料であれば、継続処理を前提に支払時の費用とすることが認められています。(短期前払費用の特例)
保険料を支払った日付で、「保険料」を用いて仕訳をします。
1年分の火災保険料10万円を支払った場合
| 借方勘定科目 | 借方金額 | 貸方勘定科目 | 貸方金額 |
|---|---|---|---|
| 保険料 | 100,000 | 普通預金 | 100,000 |
4-1-2 契約期間が1年以上の場合
支払った保険料のうち翌期の期間に対応する金額は、前払費用として資産計上します。(翌々期以降は「長期前払費用」を用います)
事務所の火災保険料2年分20万円を支払った場合
| 借方勘定科目 | 借方金額 | 貸方勘定科目 | 貸方金額 |
|---|---|---|---|
| 保険料 | 100,000 | 普通預金 | 200,000 |
| 前払費用 | 100,000 |
4-1-3 保険期間が3年以上で、積立型の保険契約の場合
支払った保険料のうち積立保険料に該当する金額は、勘定科目「保険積立金」を用いて資産計上します。(資産計上する額及び割合については、保険会社の指示に従ってください)
期間満了後に満期返戻金が支払われる損害保険5年分50万円を支払った場合(積立分45万円)